ズワイガニ流通

冬になるとどうしても食べたくなるのが蟹ですね。その中でも圧倒的な人気があるのがズワイガニです。

ズワイガニの魅力は何といっても日本海の荒波にもまれて引き締まったプリプリの身に、凝縮された甘みと濃い旨味でしょう。

冬の通販ではズワイガニが山ほど販売されていますから、やはりカニの王様といったところでしょうね。

ズワイガニや毛ガニ、花咲ガニなどの流通量はどれくらいなんでしょうか?気になったので調べてみました。

こういった統計情報というのは誰でも調べることができて、農林水産省などのWEBサイトから見ることができます。

平成26年度の魚種別漁獲量をチェックしてみましょう。

カニの種類 全国漁獲量(t)
ズワイガニ 4,371t
紅ズワイガニ 17,605t
ガザミ類(ワタリガニ等) 2,328t
その他のカニ(毛蟹、花咲ガニ等) 5,378t

やはりというかズワイガニと紅ズワイガニだけで日本のカニのシェアはほとんど占めていますね。

タラバガニも結構出回っていますが、日本で捕れるものは少ないということでしょう。ほとんどロシア産で輸入されているということですね。

漁獲量だと流通量はハッキリとわかりませんが、少なくともズワイガニが一番ということは間違いないでしょう。

ズワイガニの水揚げ量減

ズワイガニのお店

ズワイガニに限らず、主要なカニの価格というのは近年上昇傾向にあります。これにはいろんな原因があります。

カニは高級食材ですが、アジア諸国のGDPが増えて富裕層が増えたことで、カニを食べる人が外国人でも増えたということが要因としてあります。

カニ全体の漁獲量はそんなに変わりませんから、食べる人が増えると単純に値段が上がるというのはうなずけます。

他にも漁獲量そのものが減っているという要因もあります。

カニはメスが成長しにくく、乱獲などで獲れるだけカニを獲ってしまうと、生態系のバランスが崩れカニ全体の生存量というのが減ってきます。

これはWWFのWEBサイトにも書かれていましたが、ロシアではカニの乱獲を防ぐ制限があるにも関わらず、密漁する漁船があとを絶たずカニが減っているということなんです。

これからこういった資源の保全を各国でしっかりと取り組まないと、ますますカニの価格は高騰していくことでしょう。とりあえず今のうちにズワイガニを食べておきたいところです。

ズワイガニ

こうした水揚げ量が減っていることもズワイガニの価格が高騰する原因のひとつです。

しかし、それ以外でもズワイガニは見た目が同じなのに、値段がぜんぜん違うということがありますよね。

さらには、見た目が同じなのに食べると美味しいものと不味いものがあるという経験もあるでしょう。その理由をまとめました。

[ズワイガニ/水揚げ量]高いズワイガニは中身が違う

ズワイガニのセリなどでは、見た目が同じでも見詰まりやキズ、色艶、脚の長さや太さなどを見極めて選別されています。

素人ではこの見た目以外の違いがなかなかわからないので、高いズワイガニと安いズワイガニがあるというのを不思議に感じるのです。

ちなみにオスが美味しいとされているので、国産のオスズワイガニは北陸や山陰地方などの観光地でしか出まわらないことが多いです(地産地消)。

通販サイトやスーパーなどで販売されているズワイガニはメスか輸入されたオスズワイガニが多くなります。

[ズワイガニ/水揚げ量]高いズワイガニは手間がかかっている

ズワイガニは茹でられていたり、冷凍で販売されていることが多いです。茹でるのは漁港の近くの加工工場で行われることが多いですが、加工までの手間がかかっている方が美味しく高価になります。

丁寧な処理はまず水槽に入れてカニに泥を吐き出させます。この工程をせずに茹でたり冷凍したりすると泥臭さが出てしまいます。

その後も鮮度を保つために水槽の水換えやエサやりなど、できるだけ良い状態を保つ努力を惜しまないカニがおいしくなります。

また、茹でる工程もスチームで大量に蒸す方法が主流ですが、それだと火加減や塩加減にムラがでてしまうので、味にもムラが出てしまいます。

美味しくて高価なズワイガニはステンレスの鍋に水を張り、天然の塩を絶妙な加減で投入し、茹で加減もしっかりと管理して職人が炊きあげています。

最終的に茹で上がったものは流水で1匹ずつ灰汁を洗い流して身を引き締めることで美味しいズワイガニになります。

これくらい手間がかかっているものでないと美味しいズワイガニとは言えないのです。

 

 

[ズワイガニ/水揚げ量]ズワイガニの漁法

同じ日本海のズワイガニなので、品質には差がないのですが、地元愛が強い漁師が多いということで、統一できないという事情もあります。

ズワイガニ漁

今は通販サイトでズワイガニを簡単に購入できる時代になっています。

しかし、実際にズワイガニの漁の様子というのは知らないのではないでしょうか。

ズワイガニ漁を知れば、カニの有り難みや価値のあるカニがいる理由などがわかってきます。

ズワイガニというのは標準和名で総称なので、獲れる漁港によって松葉ガニや越前がに、勢子蟹、間人蟹(たいざかに)、大善カニ、津居山カニ、柴山カニなどなど実は全部ズワイガニです。

丹後の松葉がにの漁の話ですが、ズワイガニは水深200m~400mくらいに群れで生息しています。

ちなみにオスを松葉ガニ、メスをせこ蟹と呼び方が異なり、生息地も微妙に異なります。メスのせこ蟹は浅めの水深200m前後にいて、オスの松葉ガニは水深300mから400mくらいのところに生息しています。

漁師の人は漁に出る前にある程度、どれくらいの水揚げ量になるか当たりをつけて、せこ蟹を獲るか松葉がにを獲るかを決めています。

[ズワイガニ/水揚げ量]松葉ガニは底引き網漁

松葉ガニを獲る漁法としては底引漁です。海底まで網を沈めて、そのまま網を船で引きずって蟹や魚などを獲る漁法です。

実にシンプルで簡単な漁法のように思えますが、ズワイガニは群れで生息しているので、そのポイントを外すと1匹も取れない場合もあります。

1回の網入れで約1時間くらいかけて、4キロメートルにわたって引くのですが、魚群探知機や長年の経験や勘を持ってしても多くて60匹前後しか獲れないので結構大変です。

また、日本海にいるズワイガニは荒波にもまれて身が締まって美味しいと言われていますが、逆に言えば日本海の時化や荒波になりやすい気象条件でもあるり、まったく獲れない日が続くということもあるのです。

一日にできる網入れは10回程度なので、毎回たくさん捕れたとしても数は知れています。そういう大変な漁を経て松葉ガニは私達の口に入ることを考えると高価になるのもうなずけます。

ちなみにベニズワイガニは「かにカゴ縄漁」という漁法で捕ります。

[ズワイガニ/水揚げ量]通販では漁の様子はわからない

漁港などに旅行に行った時に現地の蟹を食べたり購入したりする場合は、そういった漁の話も聴けるかもしれませんが、通販サイトにおいてはなかなか漁のことを知ることはありません。

通販で一般的な価格で流通しているものは、ほとんどロシアやアメリカなどの輸入ものが多くなります。日本海で獲れるサイズの大きいズワイガニはブランド化されており、ブランド化されたズワイガニは通販で流通することは少ないです。

本当に美味しいズワイガニを食べたい場合は、ブランド化されたズワイガニを現地で食べるというのが一番です。

通販サイトで購入するときにも漁の光景を思い浮かべれば、もっと美味しくいただけるかもしれません。

ズワイガニ通販サイトの厳選4サイトはこちら